今日は『RCO Study Night 「D-Waveが切り開く、量子コンピュータを活用する未来」』の日です
Posted on May 11, 2016
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来てますのでメモを取ります。
田中宗さん
- 量子アニーリングが流行っている
- D-Wave 世界初の商用量子マシン
- 組合せ最適化問題
- 量子アニーリングが得意とする
- あらゆる産業界において非常に一般的な問題
- 量子アニーリングは、物理学と情報処理の融合
- 1998年にかどわきさん、にしもりさんが理論を提供
- 2011年にD-Wave → 注目度が上がっている
- 今日は歴史的な話から現在、将来的な展望まで
- 「活用する」事が大事
- ハードはすでにある
- この場で、量子アニーリングをどう使えるか発見して欲しい
Robert H. (Bo) Ewaldさん
- リクルートさんとは縁がある
- ムーアの法則は終わると言われている
- 「ムーアの法則の死を予測する人が年々倍になる」
- Richard Feynman
- 1982 量子力学を使ってコンピュータを
- 量子力学に抗うのではなく、活かす
- 今はビットの世界。分かれている
- 量子力学
- ビットの重ねあわせ
- 量子のもつれ
- バリアをエネルギーで超えるのではなく、トンネルを抜ける(低エネルギー)
- David Deutsch
- 量子チューリングマシン
- Peter Shor : 量子暗号
- 量子の世界
- 量子通信、量子鍵配信
- Gate Model
- 金属のアニーリング、と同じことをやる
- 焼きなまし
- 物理学のphdの人たちのベンチャーから
- コンピュータを作ろうとした
- エンジニア採用も始めた
- 今までのコンピュータと違う
- ハミルトニアン形式で問題を記述する
- 確率論的に、エネルギーが一番低いところを、何万回も探す
- 最初のものはLockheed Martin, Google, Los Alamos National Labの三社が購入
- GoogleはMLに使おうとしている
- 1000qubits → \(2^1000\) のうちから候補をみつけてる
- 命令が1つ
- 消費電力がほとんどない。冷蔵に使う
- コンパイラも何もない時代といえる。ソフトウェアをこれから作る
Murray Thomさん
- 3部屋ある。3m四方。チップが1つある
- ラックで環境を作っている。
- ネット経由で制御する端末
- 18層のシールドで隔てている
- 15mK以下まで冷やす
- 配線はすべて抵抗がないもの(熱が出てしまう)
- 1000個の量子ビットが乗ったチップ
- 回路の作り方は似ている。超電導性があるのが違い
- 今までのコンピュータはトランジスタ
- 時計回りの電流と逆周りの電流→吸引と反発
- 8個のqubitが格子に入る
- 2値の最適化に使う
- 量子アニーリングは古典コンピュータ経由で使う
- QMI : 量子コンピュータのための命令。
- C, C++, MATLAB, Pythonなどのライブラリ
- 開発環境を作ろうとしている
- 大きな問題は分割して解く
- 物理現象を使って問題を解く
- 最小化をする。qubitの相関をプログラムする
- 例えばリスクをあわせるときは両方同時に1にならないようにする
- 4,512パラメータある。解を100なり10000なり受け取る
- 例: 色分け問題
- qubitに色を割当てる。1つだけが1になるように重み付けする
- 2つのビットで1つの論理ビットとする
- リージョン間の調停、コピー
- 問題が大きくなると、分割統治で。
- 制約充足問題の表示を、C言語よりもコンパクトに書ける言語を設計
- 例: 巡回セールスマン問題
- qubitに区間を当てはめる方法
- 次の改善で15都市
- Parallel Update 100の都市
- ベンチマーク
- 11,000倍の違い
- データサイズが大きくなっても、遅くならない
- 車の識別
- 識別率が84%から94%
- CPUサイクルを減らせた
- 古典の方法より1億倍速いという結果も
- D Waveは量子コンピュータをムーアの法則的にqubitを増やせた
質疑応答
- Q. D-Waveは最適化問題に関する問題が得意?グラフ理論に関わるもの?他?
- A. 例を上げたのは最適化問題。最小値を見つける設計だが、機械学習で使える
- Q. 生物分野への適用は?
- A. 生物学は情報の宝庫。パターン認識でがんの発見の研究
- Q. 商用だそうですが、おいくら
- A. $15,000,000。リースはある。
- Q. 失敗した時にはどうなる?2色で分けるとか
- A. NP困難問題の場合。4色で塗れることは証明されてる。ペナルティ(塗り分けられてない)が少ない答えを返す
- Q. 金融機関は量子アニーリングに興味がある?
- A. 関心はありそう。投資はしてもらっている。quontum for quontsというサイトが有る
- ブタペストでそのような会議があった
- Q. 基礎研究にどのようなフィードバックを? (かどわきさんご本人)
- A. 物理力学的コンピュータをどう活用できるのか。理論的にシステムがスケールアップした時の挙動。ノイズとか。
- 論文を出している。直接貢献している。IRPAで新しいプロジェクトで科学的な観点を探している
- Q. 量子コンピュータがスマホのように使われることはあるのか
- A. 絶対零度で動くので今は難しい。より高い温度で動いたりするようになれば。クラウドで使えるようになる
- Q. プログラムのサイズと緩和時間は関係あるのか。どうすればコントロールできるのか
- A. 量子状態が失われても、問題がない設計にしている
- Q. 巡回セールスマン問題のアルゴリズムの
- A. 色分けの場合は制約を入れた。巡回セールスマン問題では辺が2つ以上立たない制約。ある種のサイズまでは自動的にできる
- Q. 素因数問題を最小値問題に置き換えた時の注目度
- A. 章のアルゴリズムは有名なのでよく聞かれる。このマシンでの素因数分解はできる。3万2千までは。市場も限られるので
- Q. プログラミング言語を作る気がある?
- A. OSなどがあるわけではない。SDKを作ってくれているサードパーティーもある。コンパイル技術が出てくるのを望む。
- A. コンピュータが出てからfortrunまで結構時間かかった。バーチャルメモリのようなものも作って入る。使い方をもっといろんな人に考えて欲しい
- Q. 将来の予測するのは得意ではない?
- A. 得意である
- Q. 量子力学が使えなくも便利に使える?
- A. はい。充足性問題の小さいものであれば。ハード的には古典的なソルバでは見つかれられない解を見つけそう
- A. 専用の言語を使うと簡単にかける利点も
- Q. グローバルな解を返せる?
- A. 返せる。保証はない。高い正確性のものが上がる。量子コンピュータは続きを実行するのは苦手
- Q. 巡回セールスマン問題で分割することで扱える都市が増える?
- A. 8qubitsをまとめて分割。分割し過ぎると全体の解に貢献しなかったり。10000変数を1000できるのがいいのか2000がいいのかを判断するのは難しい
- Q. 気楽にコンタクトを取れますか?
- A. ぜひ聞いて下さい。今までのコンピュータを置き換えるものではなく、一緒に使う。細かい部分は古典コンピュータのほうが得意かもしれない
Quantum Annealing for Feature Selection / 棚橋耕太郎さん
- 特徴量選択 → 特定の特徴のみ選択
- ビジネスに重要な特徴の抽出
- コンピュータリソースの節約
- L1 regularized logistic regression
- 線形のみしか扱えなし
- L0ノルムを使った方法を考えた
- L0ノルム→0ではないものの個数
- L0ノルムの最小化は最適化問題になるので難しい
- アンサンブルしてる。使う学習機を選ぶ
- 弱学習機は非線形なデータにも有効
- 学習誤差と学習機の数を最小化
- D-Waveはないので、Quantum Monte Carlo
- QAFS → 精度がいい。特徴量の数が寄っている(自動で決まる)